2014.02.08 UP

第4回東京アンデパンダン展 人気投票上位者展 Vol.1
おもいで学舎「omoide MART」展

DM 表印刷用
会期:
2014.2.8 sat - 2.23 sun
企画:
東京アンデパンダン実行委員会
入場料:
無料
時間:
11:00-19:00 ( 最終日は17:00まで )
※月曜休廊

 

 

おもいで学舎、という世界

「おもいで学舎」は、東京芸術大学デザイン科 2 年生である山口崇多 (1989、福岡出身)、田川晟 (1991、神奈川出身) の2名によるコラボレーションである。「古い良いものをリデザインして再生する」という彼らの活動コンセプトからグループ名を付したものだ。 全国各地の廃校がものづくりのアトリエとして再生されているが、そこでは、懐かしい雰囲気の中で、昔ながらのものづくりが、新しいデザインとして創り出されている。リデザイン作品によって、自らのアトリエや展覧会場を、そういった場=学舎として現出することが彼らの活動趣旨である。

第 4 回東京アンデパンダン展では、山口による壁面インスタレーションと、田川が制作したアクセサリーを展示した。前者では、 一度は一般大学を卒業し没個性なフリーターとなった山口が、一念発起して東京芸大を受験・合格し、物作りで自己を実現していく姿が、平面パネル、ファブリック、フィギュア等のミクスド・メディアで表現されていた。テーブル上にレイアウトされた古木のアクセサリーも人気を呼んでいた。クジ運悪く、狭い通路という残念な場所に展示することとなってしまったことが逆に、他作家の作品と干渉し合わずに「おもいで学舎」の世界を完結させる効果を生んでいた。

同展の観覧者による人気投票でトップに立った彼らは、このたび、EARTH+ ギャラリーで個展を開催することとなったが、そこでは、彼らの世界観が、初めて広い展示スペースを利用して提示されることとなる。作家によれば、3Dアニメーション映写、古着にシルクスクリーン・プリントしたもの、古木のアクセサリー 、レジン製フィギュア、古紙に描いたイラスト/ ドローイングに加えて、山口があちこちから拾ってきた面白グッズが展示室の床のあちこちに展示されるのだという。それぞれが個別の作品でもあり、全体がひとつのインスタレーションでもある構成だ。

現代のマンガ、ライトノベル、アニメーションなど、日本が特色を発揮している作品分野では、どれだけ強固に独自性の高い世界観を提示できるかが、作品の評価や人気の大きな決め手になっている。現代美術においてもまた、その傾向が強まっており、東京 アンデパンダン展の人気投票で第 1~3 位となった作品は、いずれも説得力を持って完結した世界観を提示できた作品であった。 引き続き EARTH+ ギャラリーでは、第 2 位の小松冴果、第 3 位の服部正による個展も開催される予定だが、それぞれの作家が果たし てどの様な世界を魅せてくれるのか、楽しみである。

深瀬鋭一郎(深瀬記念視覚芸術保存基金代表)

2014年2月22日(土)14 時〜ワークショップ開催予定です。
WS 詳細はイベントページにて お知らせします。