2018.11.29 UP

〜没後10周年〜 和田賢一遺作展Ⅳ

ATOM 04-70 V.G.P
会期:
2018.11.20 tue -12.9 sun 【休廊日11/30(fri),12/1(sat),2(sun),3(mon)】
企画:
M画廊 × EARTH+GALLERY
入場料:
無料
主催:
EARTHPLUS
時間:
11:00-17:00

 このたび、EARTH+GALLERY(アースプラスギャラリー)では、M 画廊(栃木県足利市)にご協力いただき、共同企画として、「没後10 周年 和田賢一 遺作展Ⅳ」を開催する運びとなりました。

生前、現代画家として国内外で活躍していた和田賢一氏は、1956 年被爆二世として広島に生まれました。1980 年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリアへ留学。古典絵画技法、修復技法を修得し、帰国後は修復を生業としながら生涯のテーマとなる“光” の表現を追求します。

氏の光の表現は、「色彩を光として用いることで絵画の平面性を打ち破ろうとした絵画」(和田賢一作品集)であると同時に、1945 年当時14 歳であった氏の母親が見たであろう原爆の閃光なのです。絵筆を用いず、スプレーガンやたらしこみ技法によって制作されたそれらの“光” は、ある時は蛍光色やメタリックな色彩に画面が発光するような狂気的な光を放ち観るものを圧倒する神々しさを表出させ、またある時は、仄暗い闇の中で静かに漂う魂のともし火のように表現されます。

本展では、氏が遺した“光” をテーマに、200 号を超える作品とともに、未発表を含む25 点を展示販売いたします。

10 年前の2008 年、享年51 歳という若さで突如としてこの世を去ってしまった氏が表現した“光” をこの機会に是非ご高覧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

「ただ、広島の原爆投下時に、B-29 から撮影されたきのこ雲の映像を見る度、その真下に母がいたこと、そして、今それを見ている自分がいることが非常に不思議な気がします。私が出来ることは、この奇妙な感覚を絵画化することではないかと考えます。原爆の閃光を体験した母の記憶は、私にも遺伝子を通じて受け継がれているのです。」

和田賢一作品集(2009 年発行)より